この仕事につくきっかけは 自身の病気でした。
ギランバレー症候群という、ゴルゴ13もかかったことがある神経麻痺の病気です。
症状は個人差が大きく、私の場合は両腕両足の力が入らない、というものでした。
約5か月の入院を高校卒業後まもなく余儀なくされます。
当時は有効な治療法がまだ見つかっておらず、栄養剤の投与で様子見でした。
筋力の低下はすさまじい勢いで進行し、一時は箸ももてない育ちのいいお嬢さんの
ような状態になっていました。
現在もその名残はありますが、日常生活にはほぼ支障をきたすことがない程度のものです。
病院でできることはある程度限られていたため、この先どうしたものかと悩んでいたところ
よく当たると評判の観相師?いまでいうスピリチュアルカウンセラーでしょうか、観ていた
だくことになりました。
一種の神頼みですね。
(※田舎にはぽつぽつとそういう方がいらっしゃるもので、他にも東京に出てくる際に相談に
のっていただいた方がいます。その方のところには、当時あるプロ野球のスカウトの方が東京
からわざわざ相談にきたほどでした。)
そこで、ここがいいから、と一軒の鍼灸治療院を紹介されました。
今思うと不思議な紹介経路ですが、ともかく、ここで治療を受け続けたことが回復が継続する
大きな要因となった気がしており、就職活動するにあたってこの道を選ぶきっかけになりました。
入院時から退院後も通院してお世話になった理学療法士の先生もいらっしゃいます。
この方にもずいぶんと助けられ、今も続けている医療保険を使った在宅マッサージの仕事に
多大な影響を受けています。
いろんな縁で今に至るわけですが、自身の病気もこうして振り返ってみると悪いものばかりでは
ありませんね。
その後数年を経て、鍼師、灸師、按摩マッサージ指圧師という3つの国家資格を取得しております。
それぞれに良さがあることはわかるのですが、手技療法にはまってしまって今に至っています。