タイトルを「妖怪」にしようと思ったのですが、ロゴと合わせると怪談みたいに
なりそうなのでやめました。
子供たちと先日、渋谷の映画館で妖怪ウォッチを観てきました。
うちはテレビが無いので、ある意味初めてまともに妖怪ウォッチを観たのですが
よくよく考えてみると映画館も渋谷に行くのもずいぶん久しぶりのことです。
私は電車に乗ることもまず無いので、キョロキョロして「おのぼりさん」状態
でした。
妖怪ウォッチはそれなりにおもしろかったのですが、息子が
「妖怪はいるの?」
と聞くので、即答で
「いるよ」
と返しました。
「あなたの心の中に」「信じていればいつか会えるかも」的なものではありません。
私なりに信じるところがあって答えています。
私自身が見たことはありませんが、患者さんや身の回りの人たちの話でそうした
存在の気配を感じてきたからです。
まず多いのが人魂です。
あるおばあさんなどは、幼少時に人魂を追いかけて遊んだと話してくれました。
意外に多いのが狐の嫁入りです。
これは3人くらいの方から聞きましたが、どれも感じが違うものの、天気雨に
幻想的な美しさを伴った光景を見た点では共通しています。
おひとりの話はまさに絵本そのもので、軽く冗談を言うような感じではない職人
気質の頑固なおじいさんが子供のころ見た光景ですが、
「着物を着た婚礼の狐の行列が天気雨の時にここの壊れた壁からあそこの壊れた
壁の間を通るから」
と教えられ、ある時本当にその場面に出くわしぶったまげた、と真剣に話してく
れました。
ジバニャンがいるかどうかはわかりませんが、他にもいくつか聞いた話があり、
動物のように多種多様な妖怪が身近に暮らす世の中が本来の姿なのかもしれませ
ん。
UFOの目撃談もいろいろな方から聞きました。
見えるものだけ信じるのはなんだかつまらない気もします。
私自身の経験ではUFOを見たことがありますし、震災の時期に神社で手を合わせた
時、そっとその手を包むように小さな手の感触を感じたこともありました。
それがなんだったのかわかりませんが、人間が見えるものの中ですべてが解決する
ようなつまらない世界でないようなので、好奇心をもっていれば住む世界はひろが
りと奥行きと深みと味わいをつよめていくのだと思います。
施術の世界にも感じるものです。