筋トレといっても、私の話ではありません。
午前中は前職の仕事で継続している患者さんのお宅に伺っていますが、その方のお話です。
前職からの患者さんは介護保険を利用するような高齢の方が大半で、マッサージの他に転倒予防やADLの低下及び現状維持目的などで、簡単な筋トレなども行うことがあります。
最近効果を実感することのあった足指を中心とした下肢のトレーニングを、今日うかがった90歳代の女性にもやっていただきました。
動くことでみえてくる左右の違いもあり、ポイントをみつけてがんばっていただいていました。
そこで気が付いたのは、「ここから先が大事」という手前で、力を抜いて戻そうとしてしまうことです。
回数は少なくても効果があればいいわけです。
しかし、「そこで引き返したら効果が・・・」という微妙なところで見事にあきらめてしまうため、ちょっと大変そうでしたが、「あと少しですよ!」「そうそうそう!!」と励ましたり促したりして、なんとかやりきっていただきました。
耳が遠いので聞こえていないこともあり、簡単な言葉で大きな声で声掛けしないとうまく伝わらないというところが、高齢者ならではという感じです。
高齢の方の運動は、あとで痛みや不調が出てくることがあるため、やりすぎないように加減することが大切です。
デイサービスにも通って運動の習慣もある方ですので、様子を見ながらやりましたが、運動後は足がとても軽いと喜んでいただけました。
たかだか10分程度のことですが、普段動いていない方が体を動かすと、やればやっただけ変わるということを実感しやすいものです。
私はトレーナーではありませんのでトレーニングについては専門ではありませんが、これまで学んできたことを活かして、腰を痛めないようにしつつ、なおかつ腰をしっかりさせるコツなどもおさえた簡単にできる内容です。
若い方でも、案外足が偏って弱っている方がいらっしゃいます。
こうした運動を一日10分ほど、1~2週間もやれば体がちょっとしっかりしてきます。
運動の習慣がない方は、体を動かすことにためらうこともありますので、無理なく少しずつ動かしてならしていき、継続したければそこから先はご自身で工夫していただければと思います。
一人ではいつまでたっても始められない、というものぐさでずぼらで面倒くさがりな方、ご来院いただいた時くらいは私がついていますから、きっかけになるかもしれませんので少しだけ体を動かしみませんか?
やることは簡単ですので、興味のある方は施術の際にお尋ねください。