ひろかねさんが、初めて施術を受けにいらして下さった時、
「あと2年くらいで俺はくたばるだろうから、どうせ大ちゃんは商売下手だろうし、売り上げの助けになることもあるから、どんな奴か見てみようと思ってきたんだ。」
とさらっと言われました。
身体に触れると、確かに結構辛そうな状態でしたが、あまりに何事もなく普通にふるまっていることもあって、2年という言葉に信ぴょう性を感じることはありませんでした。
しかし、いまになって振り返ると、言葉通りだったと思います。
限界でありながら平然と過ごしている姿に、物事を教えていただいたこともあり、時がたつにつれて、「ベストを尽くすとはここまでのことを言うのか」と、圧倒されていくことになります。
初診時に、私の神さまとのやり取りが始まって、そこからひろかねさんの状態も変わっていきました。
そこまでの負荷を負った理由についてです。
ひろかねさんとお話するようになり、神さまからひろかねさんについて出てきた情報があります。
その一つが、カルマとは別にひろかねさんに負荷をかけていたのは、他でもない神さまたちだった、というものです。
これが後々まで大きな影響を及ぼすことを、私はこの時気付きませんでした。
ひろかねさんのこれまでの人生があまりに負荷の連続だったことで、どうしてこんなに人より負荷の多い人生を負わなくてはいけないのか、悪魔にでも取りつかれて嫌がらせをされているのではないか、そう思ったこともあったそうです。
でも、悪魔にはそこまで力はないよな、とも。
2年というお話をされた頃は、カルマ解消で一生が終わると感じていたかもしれません。
その負荷の大きな割合を占めていたのが、お母さんだそうです。
損得に非常にうるさく、否定のつよい家庭環境で育ったひろかねさんは、それでもその負荷を克服し、過去に苦労した気配をいまは感じさせません。
神さまたちが理由があってやったことがわかり、どの程度の負荷だったのかを聞いたところ、
「お母さんのパワーは、陰始の10分の1」
と言われました。
(多いのか少ないのかわかりづらいかもしれませんが、エゴの歪みの権化の10分の1ですから、普通の人だと耐えられなくて歪むが潰れると思います。)
そして、今は亡くなられているそのお母さんを、神さまが私に感じさせてくれたことがあるのですが、感じた瞬間に「やばい」と恐怖を覚えました。
ちょっと近づけない、というのが正直なところで、妻も別の機会にひろかねさんのお母さんのことを感じたのですが、やはり同様の印象でした。
そういう圧倒的な存在を克服することで、ひろかねさんは力をつけました。
ひとつ間違えたら潰れてしまう、そう感じるギリギリを乗り越えるのは、かなり大変なことだということもわかってきました。
神さまたちは、救世主も含め役割をもった存在を多数おろしているそうです。
そして、その役割の重要度によってだと思いますが、保険をかけて代役を務める存在も相当数おろしているみたいですが、負荷のかけ方を見誤り、かなりの数が潰れて歪んで計画で使えなくなっている、というお話もでてきたことがあります。
実際に役割を果たせるところまできちんとエゴが整理されてできあがるのは、かなり困難を極めるらしく、ひろかねさんに対して神さまは、「なにがあっても死なせることはしない」といいます。
一見かっこいいのですが、実情として代わりを務められるものも潰れてしまったいま、いなくなっては計画そのものが立ち行かなくなるから困る、という面もあるようです。
ちなみに、代わりを務まるものが出来上がるまで、今から30年かかる、とのことでした。
ひろかねさんはお母さんからの負荷を負うことで、「黒」の要素を身につけました。
しかし、それは一般的な負のイメージの黒ではなく、「あるものを上手に使う」という特性です。
(ちなみに、白は「歪みの少ないものを好む、信じる」というものです。)
たしかにお母さんは黒ですが、ひろかねさんと違い歪みが強かったのです。
ひろかねさんがお母さんを克服した、というのは、歪まずに黒を身につけたということです。
白ベースの人はイメージだけで毛嫌いして黒を入れたくないため、白だけになりがちです。
しかし、白も黒も身につけると、キャパがそれだけ広がり、扱えるエネルギーも増えて変わります。
しかも、強い負荷を克服したことで、歪まないギリギリまで黒を使うこともできるようになりました。
ちなみにBBSでは、白では曖昧でぼんやりしたやり取りになって、だらだらとながく続いてはっきりしなくなることもあるから、短時間で立ち位置を白黒つけてはっきりさせるために黒を使って書いた、のだそうです。