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漂う雰囲気から感じること

娘作 さくら
娘作 さくら

最近、朝は娘と軽く運動しながら散歩に出かけるようにしています。

 

近所の公園に行くと、とにかく犬を連れて歩いている人が多いことに驚きます。

 

あと見かけるのはカラスですね。

 

芝生の上にほどよい間隔で距離をおいてなにかをついばんだりして、何を食べているのでしょうか。

 

他にはモグラの掘り返した穴や盛り上がった地面など。

 

ラジオ体操や太極拳にヨガなど、数人から数十人で集まって毎日やっている人たちがいます。

 

そんな中で、先日一度だけ見かけたのが、公園の一角で年配の男性がお一人で中国武術の練習をなさっていました。

 

詳しくないので太極拳のようななにかでしたが、一目見て動きが抜群にいいというのか、よく練られた身体と動きでちょっと驚きました。

 

見ているだけで私の身体の丹田をはじめ、内面のうねりや流れが内観した状態で感じられます。

 

下手な踊りや舞台をみるよりも、この方の動きを見ているだけで素晴らしい体験ができるからよく見ておきなさい、と娘に話し、少しの間立ち止まって離れたところから邪魔にならないように見ていました。

 

話しかけてみようかと思いましたが、中断させてまで話しては悪いかなと思い、その日はその場を離れました。

 

残念ながら、翌日以降お会いできていません。

 

しかしながら、散歩に出かける楽しみが見つかり、毎朝期待しながら出かけています。

 

長年やってきたことが形になって現れているのでしょうが、誠実に熱心に鍛錬を続けてきたことがわかるひとときでした。

 

 

 

 

日頃の人間関係では、ともすると口には出さないけれども腹の中で考えてることが言葉の端々やちょっとした表情に表れることがあります。

 

そういうことで残念な気持ちになることもあるかもしれませんが、一方で気持ちの温かさや気配りなどで嬉しくなることもあります。

 

私たちは意識して言葉にしたり行動していることばかりでコミュニケーションをとっていません。

 

雰囲気や言葉の裏側、行動から読み解く本音など、漠然としたり一見とらえどころがないようなことなども含め、トータルで互いにコミュニケーションを取り合います。

 

そこに思い込みが入れば誤った判断で齟齬が生じることもありますが、私たちは誰しも完璧ではないため、互いに確認を取り合いながら間違いや誤解、未熟さや勘違いから生じた誤りを修正しあいながらよりよい関係を築いていくことができます。

 

私たちが暮らすこの世界は、目に見えないものであってもなんらかの形になっていろいろ現れます。

 

言葉で言い表すことも形の一つです。

 

調子が悪かったり特定の人との関係でいやなことがあると、つい物事をわるくとらえがちです。

 

目に見える一部のことを自分に都合よく解釈して相手を空想の中で論破しようとする人もいるでしょう。

 

しかし、人前では言葉にださないから相手にはわからない、周りには気づかれない、とおもうかもしれませんが、私たちは目に見えないものでもないかしら感じていることがあるのです。

 

ネガティブな感情にとらわれていると、知らず知らずそういう雰囲気をまとってやることなすことにそうした種をまき続けます。

 

そしてすこし落ちついて正気に戻った頃、それまでやらかしたことが芽をだし、周りとうまくいかない状況に陥り、理不尽な展開に腹をたてたり落ち込みます。

 

そうして負の連鎖にはまり込んでいくと、誰かのせいにし続けて抜け出すことがなかなかできなくなります。

 

いまの世の中はお金中心でまわっているので、経済的に苦しくなると生きづらさは格段に増してしまいます。

 

これまで中間層で生活していた人たちが、これからは経済面で下層へと移っていきやすくなる可能性が非常に高いです。

 

そのため、これからはこれまで以上にお金を稼ごうとしないと、これまでの生活を維持することは大変になるでしょう。

 

不調になったり生きづらさが増すと、日ごろ表に出さない感情がにじみ出てくるようになります。

 

そこで先ほど書いたようなことが起きてくると、自ら生きづらさに拍車をかけていくことになりかねません。

 

どんなことを考えようと好きに生きればいいのですが、それが自分の生き方に合わない、や、生きづらくて仕方ないからなんとかしたい、そう思えるのであれば、表に出さないでいた腹の中で考えていた考え方や信じていた信条などを見直すことで行動が変わります。

 

というか、そこを見直して変えていかないと、好転していかないでしょう。

 

よくあるのは、「気づき」を得て満足はするけれど、なにも成果が得られていないケースです。

 

気づきは行動を具体的に変えるすばらしいチャンスです。

 

しかし、行動を変えないでこれまでと変わらない生き方をし続けていれば、結局なにもしなかったという結果が残ります。

 

失敗してもなんでもいいから、まずは行動に移すことを大事にしてください。

 

ここ数年でずいぶん世の中がかわり、社会情勢の急速で激しい変化はもちろん、体力の衰えや記憶力の低下や判断の鈍化などで自らの劣化も感じて、生きづらくなっている人が多いと思います。

 

ここからそれらが続いて、さらには加速し悪化していくこともあるとしたならどうでしょうか。

 

歳を取るほどに思うようにいかなくなるのですから、ほぼまちがいなくそうしたことがこれから私たちの身に起きてくるのです。

 

日頃からどう考えているかでいざというときの判断も決まっていきます。

 

ネガティブにとらわれて悪循環に陥るよりは、生きる意欲がでるような考え方を常々心掛けて生きていたほうが、いざというときも何気ない毎日も、変わらず自分のためになっていくことでしょう。

 

自分のためになることを一生懸命やっていけば、多少不満なことがあったとしても、あとで後悔することは格段に少なくなります。

 

自分のことなのですから、いざというときも含め自分で考え自分でやっていけたら、自分の人生として納得いくのではないでしょうか。

 

 

 

これからいろいろな揺さぶりが増えていくかもしれません。

 

そうなってからでは考える時間もなくなるでしょうから、自分のためになることとはどんなことなのか、落ち着いて過ごせている間に考えておくといいと思います。

 

そうしたお話しも聞きながらこちらからお伝えできることがありますので、ご希望の方は施術時にお気軽にお話しください。